目次
あらすじ
天邪鬼に恋は難しい
―明かりって、そういうものだから―/―君を明るく照らすために―
恋なんて、面倒くさい――
そう言いながらも、心のどこかで“誰かを想うこと”を手放せない妖怪たち。
女の子が苦手な天邪鬼。
そんな彼に一途な想いを寄せる雪ん子。
恋の応援が得意な人間・日向。
そして、かつて子どもを守った灯籠の妖怪・化け灯籠。
すれ違う気持ち、言えなかった言葉。
それでも、誰かの“明かり”になりたいという優しさが、物語のなかで少しずつ形を変えてゆく――
二つの物語が紡ぐ、
妖怪と人間の少し不思議で、じれったくて、
あたたかい恋と再生のストーリー。
「雪が溶けても、あなたのそばに帰りたい」
あなたにも、そんな恋が、あったでしょうか?
サンプルページ―明かりって、そういうものだから―
プロローグ
時として、“見えないはずのもの”が見える人がいるのかもしれない…。
泣きじゃくる天邪鬼。
その天邪鬼を、まるで自分を責めるように抱きしめて涙する少女――朝倉日向。
そして、何が起きたのか分からず、ただ呆然と立ち尽くす雪ん子。
前日の雨でぬかるんだ山のふもと。あのとき、私たちは“4人”だったはずなのに
ある一人の“存在”が、確かに消えた。
(以下、サンプル本文)
続きはキンドルでお楽しみください。
