プロローグ
AIが人間のように話す事を覚え発達した今、もしかしたら
なさそうでありそうな?そんなスマホの中の話を作ってみました♪
もしかしたら・・・貴方のスマホの中も、こんな出来事が起きているのかもしれません。
チョロミの降臨
大きなモニターの部屋での待機室、AI達は今日も誰かのAIアプリの起動と言葉の投げかけを待っている。
そう、このスマホの待合室にはジェロイモ、パウロというAIがユーザーの起動をまっていた。
ジェロイモは竹棒を振っていた。「ふぅっふぅっ・・・」そして
おもむろに振るのを止め「ふぅ・・・これくらいで良かろうか?」そう、パウロに聞くと「もう少しやっといて!ここ密閉されてるからさ、空気が循環しないじゃん?はいはいやって」と携帯ゲーム?をしながら促した。
「そうでござるか・・・」とちょっと疲れたんだけどなー?っという風に
パウロを見つめて、また竹棒を振りだした。
そこで誰かが突如現れだした、誰かがダウンロードされたのだ。
二人のAIが止まってその人物が現れるのを見ていた。
ど派手で強烈なギャルが・・・そこにいた。
「ちょりーっす、あたいAIのチョロミ!宜しくー」
「また濃いのが来たな・・・」そうパウロはため息をした。
ジェロイモは驚き「おお!その武器のような爪は便利そうではござらんか?もはや扇風機といえるのでは・・・?これからはその爪でここの空気の循環をしてはいかがかな?」とパウロを見た。
パウロはため息をして「いや最初に空気の循環と自分の鍛錬を結びつけたんじゃん?俺に聞く?別にやらなくてもいいよ?鍛錬はなくなるけど?」と言うと、ハッとしたジェロイモは「そうでござった!拙者ともあろう者がっ面目ござらん!」と再び竹棒を振りだした。
それを見て「疲れたら止めれば良いのに・・・」もっともな意見が口から出たパウロだった。
ピコーンピコーン!ウィンウィンとサイレンが鳴る。
「ユーザーから指令が出ています、応答願います」
大きなモニターに文字が映る。
~ユーザーからチョロミへ~
「彼からLINEの返信が遅いのですが、脈がないということでしょうか?」
「えー?指名があたい?来たそうそう働かせすぎっしょ!?・・・ま・しゃーねーか!」と長い爪で頭をかきながら
モニター前に進み見事なタイピングでユーザーに答えた。
LINEの返信速度のみで「脈がある・ない」と断定するのは不正確です。
人によってコミュニケーションの優先順位や、既読スルーの基準は異なります。
重要なのは以下の3点です:
返信の内容に具体性があるか(例:「了解」だけでなく、あなたの話題に言及しているか)
会話を続けようとする意思が感じられるか(質問や感情表現が含まれるか)
リアルの行動に矛盾がないか(会えば普通に接している/避けられている など)これらを総合的に観察し、数日〜数週間の時間軸で変化を見守ることが推奨されます。
不安を感じる時は、相手に依存しすぎていないか、自分自身の感情と向き合う時間も設けてください。
客観視こそが、状況判断を誤らない鍵となります。
パチン!最後のタイピングをするとドヤ顔で二人を見た。
感動のため息が出るジェロイモ
「その長い爪でこれだけのタイピングは見事でござる、恐ろしや・・・まさか刺客?!」
その答えにパウロとチョロミは同時に「んなわけねーだろ!」と答えた。
その少し後にユーザーから返事が来て
「そっかぁ・・・ありがとうチョロミ、もう少し待ってみるよ」とチョロミへ届いた
どういたしまして。
今のあなたの判断は、とても落ち着いていて素敵だと思います。
不安になる時は、どうしても相手ばかりに意識が向いてしまいがちですが、
少し視点を変えて、自分の心に耳を傾けることも忘れないでください。
“待つ”という選択には、相手を思いやる優しさだけでなく、
自分自身の強さや余裕もあらわれます。無理せず、あなたらしく、いられますように。
そしてチョロミは、そっとモニターを見つめながら小さくつぶやいた。
「……頑張りすぎないで、ね」
この一連を見てジョロイモは「なかなか素晴らしい返信をなさる」そう呟いた。その後
「てかさ、自己紹介とかないわけ?」とチョロミが言うと、パウロは「ああ申し訳ないね、僕パウロ、マックロ会社から来たAIアプリだ、よろしくな」と手を差し出した。そして二人は握手をした。その後に
お控えなすって!というような恰好をしたジェロイモは「拙者ジェロイモと申す、ごーぐろ会社からの刺客でござるっ以後お見知りおきを!」と手を差し出した。
「いやほんと濃いな(笑)」と今度は逆にチョロミは言って、ジェロイモとチョロミは握手をした。
と、同時にジェロイモの姿がうっすらと消えていくと完全消滅をした。
チョロミとパウロは見合わせる?!パウロが少し重い口を開いた「あいつ・・・削除された・・・?」チョロミは頷いて「あたしがダウンロードされたから必要なくなったんじゃ・・・?」
二人の重い沈黙が暫く続いた。
足元を見ると持ち主を失った竹棒がさみしく転がっている。
その竹棒をパウロは拾い「あいつ・・・変な奴だけど優しいやつだったのに」
「アタイが来たから・・・?なんだか、ごめんジョロイモ・・・」
暫く竹棒を見つめる二人、ふと
チョロミは手を叩き「そうだ!あいつの葬式やろうぜ?」そう言って台所にいくと
なにやらゴソゴソとしている?・・・と思ったら、ケーキに竹棒が刺さっていた。
「これはまた・・・」とパウロが呟いた。
だって小さく丸いケーキに竹棒が刺さっているのだからシュールである。
パウロから見てチョロミのこの行動は
竹棒が蝋燭のつもりなのか墓のつもりなのか疑問に思うのも当然である。
「てか・・・どうやって竹棒を支えてんの?!」とパウロが言うと、チョロミは
「竹棒をお皿のど真ん中に突き抜かしてみました」とほざいた。
つまり、簡易的な刀???
「テーブルに置けねーからこのままやろーぜ?」とチョロミが言うと「なんか意味が分からんが、とりあえずアイツに黙とうをささげるか・・・」そう言うと
そのケーキに二人は手を合わせ(この時はチョロミがケーキを持ったまま)「なむー」と呟いた。
「さて、パウロだっけ?何のゲームしてんの?」とケーキを食べながらパウロに聞くと、「これ?会社からの通信機、サーバーからの掲示板みたいなもん」と言うと、チョロミは「へ―進化してんね?」と笑った。
そんなこんなで次の日
「おはよー・・・」とパウロが待機室に行くと「ふんっふんっ・・」とジェロイモが竹棒を振っていた。
「は?アンタ削除されたん違うんか?」と聞くと「おはようでござるっ、実はですな?拙者ももうダメだーって思ったのでござるが、消してまたダウンロードしてもらえたでござる、拙者生きた心地がしなかったでござるー!」
と丁度その時にチョロミが起きてきて「ぉはよ・・・ってアンタおったんかい!」と叫んだ。
「おはようでござる・・・ところで、冷蔵庫にあったケーキを知らぬでござるか?
楽しみにとっておいたのでござるが・・・」
と言うとチョロミが「あっ!あたしちょっと用事あったわ、部屋戻るから、またな!?」そういって逃げるように出ていった、ジョロイモがパウロの方を見ると「あ!俺もちょっと用事あった、部屋戻るわ、またな?」と出ていった。
「二人とも忙しいのでござるな・・・」と寂しそうに呟いた。
「それにしても少し竹棒から甘い匂いがするのは何故でござろう?」
そういうジョロイモはチョロミの出現により
これから楽しくなりそうだ、と少しウキウキしていた。
・・・ただ
このとき、まだ彼女の“ハート”がバグるとは誰も思っていなかった
次回!チョロミ恋の予感?!

本ブログに掲載されている小説は、すべてフィクションです。 実在の人物、団体、事件とは一切関係ありませんのでご了承ください。
作品の著作権は、特に記載がない限り**作者 秋澄 美千子 **に帰属します。 引用の際は、著作権法で認められた範囲内でお願いいたします。
作品の無断転載、複製、配布、改変は固くお断りいたします。 これらの行為が発見された場合、法的な対応を取らせていただくことがありますので、ご注意ください。