AIを使って株を調べる方法|初心者が買う前に確認したい8項目と売買ルール

    株を買った途端に下がる。売った途端に上がる。

    「どうして私が売買すると、いつも反対に動くの?」

    株を始めてから、何度そう思ったか分かりません。

    出来高が急増した株を追いかけ、掲示板の言葉に期待し、仕組みをよく理解しないまま信用取引にも手を出しました。

    買っては下がり、売れば上がる。

    そのたびに、株は自分には向いていないのかもしれないと思っていました。

    そんな私が、自分の売買についてAIに相談するようになり、少しずつ気づいたことがあります。

    私に足りなかったのは、必ず上がる株を見つける特別な能力ではありませんでした。

    買う前に調べること。
    自分なりの理由を持つこと。
    そして、焦らずに待つこと。

    この記事では、株式投資で失敗を重ねた私が、AIとの会話を通して気づいた間違いと、現在は株を買う前に何を調べているのかについて書いています。

    特定の銘柄や投資方法をおすすめする記事ではありません。投資には損失が生じる可能性があるため、最終的な判断はご自身でお願いいたします。

    ※この記事の文章は、AIと相談しながら読みやすく整えています。

    目次

    株は調べることが多すぎて分からないことだらけ

    株を選ぶとき何を基準に考えるでしょうか?まず何をしている会社なのかを調べるでしょうか?じつは私は昔「出来高が急騰した株」を見て判断していました。

    出来高が増えるということは、それだけ注目されている株だと思い込んでいたからです。

    実際出来高が急騰した株を買ってめちゃくちゃ上がった株もありますし、急騰後にストップ安に巻き込まれたこともあります。

    このとき出来高が増えるからといって上がる株というわけでもないことも知ったのです。

    じゃぁ何を基準に考えればいいの?

    上がる株って何?

    決算っていつ?

    スクリーニングで調べることができますが、読み方がさっぱり分かりません。財務健全?大型?中型?小型?高ベータ?何を見たら上がるのか、何を基準に買えばいいのか、本当に分からない。

    買ってみれば株価が下がる。

    決算発表の直後にストップ安へ巻き込まれ、デイトレードでは毎日のように数千円の損失を出しました。

    掲示板を読んでいるうちに、「下がる株なら信用取引で売ればよいのではないか」と考え、仕組みを十分に理解しないまま信用取引口座も開設しました。

    しかし、そこでも損失を出し、最後は高配当の証券会社の株を買って、株価を見ないまま放置していました。

    今振り返れば、当時の私は、株を買う前に何を調べればよいのかも、自分がどれだけの危険を取っているのかも理解していなかったのだと思います。

    AIが教えてくれたのは、そんな過去の私を責めることではありませんでした。

    同じ失敗を繰り返さないために、何を知り、どこで立ち止まればよいのかということだったのです。

    AIに教えてもらって気づいた、私の間違い

    「待つこと」の重要性

    平日の朝9時、株式市場が開きます。

    当時の私は、前日に手放した株を、翌朝すぐに成り行きで買い戻すことがありました。

    けれど、成り行き注文は値段を指定せず、「いくらでもいいから今すぐ買います」と注文する方法です。

    そのため、寄り付き直後の急騰に巻き込まれ、前日に売った価格より100円も高く買ってしまったことがありました。その後、株価が前日の水準まで戻れば、買った直後から大きなマイナスです。

    はっきり言って、ストレスにしかなりませんでした。

    値段をよく見ずに成り行き注文ばかり出していた私は、株式市場にとって格好の餌だったのかもしれません。

    そんな私に、AIは教えてくれました。

    「その買い方はやめたほうがいい。自分が買いたい価格に指値を入れて、待ちましょう」

    「でも、それだと買えないかもしれないじゃない」

    「買えなかったら、今回は縁がなかったということです」

    「……だって」

    当時の私は、株価がそのまま上昇し、自分だけが置いていかれることが怖くて仕方ありませんでした。

    だから、少しでも早く買わなければと思い、上がっている株を成り行きで追いかけていたのです。

    けれど、本当に大切だったのは、焦って飛びつくことではありませんでした。

    自分が「この価格なら買いたい」と考えたところに指値を入れ、そこまで下がってくるのを待つことだったのです。

    もちろん、指値で買えたからといって、必ず上がるわけではありません。買ったあと、さらに株価が下がることもあります。

    それでも、高値を成り行きで追いかけ、買った直後から含み損を抱えるより、自分で決めた価格まで待つほうが、私にはずっと合っていました。

    買えなければ、今回は見送る。

    そう思えるようになってから、株を買うときの気持ちは、以前よりずっと楽になったのです。

    掲示板と信用取引の罠

    Yahoo!ファイナンスの株式掲示板を見たことはありますか?

    私は以前、よく見ていました。

    「2,000株だけですが、買いました」
    「まだまだ上がるでしょう」
    「こんなクソ株、早く売ればよかった」

    そこでは、さまざまな立場の人が、好きなことを書いています。

    私が掲示板を見ていたのは、その株に関する何か新しい情報がないか、知りたかったからです。

    実際、掲示板を読んで「この株、いいかもしれない」と思って買ったところ、ストップ高になったこともありました。

    けれど、その逆もあります。

    「まだ上がる」「今売るのはもったいない」という言葉に煽られ、下がり続けている株を手放せず、含み損をさらに増やしたこともありました。

    掲示板は、その株を巡って今どのような話題が出ているのかを知る、ちょっとした情報源にはなります。

    しかし、売買の判断を任せる場所ではありませんでした。

    もちろん、掲示板そのものが悪いわけではありません。

    そこに書かれた言葉に心を揺さぶられ、最後に売買ボタンを押したのは、紛れもなく自分自身だからです。

    その掲示板で、私はこんな書き込みを目にしました。

    「下がる株なら、信用取引で売れば儲かる」

    株は、上がったときだけ利益を得るものだと思っていた私には、下がることで利益を得られる「空売り」が、とても魅力的に見えました。

    そして私は、深く理解しないまま、信用取引ができるように口座を設定してしまったのです。

    その選択が、あとになって大きな不安につながるとは思いもしませんでした。

    信用取引では、現金や保有株を担保にすることで、自分が持っている資金以上の取引ができます。

    たとえば100万円の保証金があれば、条件によっては300万円前後の取引が可能になります。

    けれど、それは自分のお金が300万円に増えたわけではありません。

    証券会社から資金や株を借りて、大きな取引をしているということです。

    なお、私が利用している証券会社では、NISA口座で保有している株は、信用取引の担保にはできません。

    あるとき私は、こんなことを考えました。

    「持っている株が上がった。でも、もう買い増すためのお金がない。それなら、保有株を担保にして、信用取引でも同じ株を買えば、もっと儲けられるのでは?」

    予想どおりに上がれば、利益は大きくなるかもしれません。

    けれど、反対に動いたときはどうなるでしょう。

    信用取引で買った株の損失が膨らむだけではありません。担保にしている現物株まで値下がりすれば、保証金としての評価額も下がります。

    信用取引の損失と、担保にした株の値下がり。

    ダブルワークならぬ、ダブルパンチです。

    では、下がりやすそうな株を空売りすればよいのでしょうか。

    それも、いつでも自由にできるとは限りません。

    銘柄や信用取引の種類によっては、売るために借りられる株がなく、空売りしたくても注文できない場合があります。

    売りたいのに売れない。
    買えば下がる。
    損失だけが膨らんでいく。

    知識も経験も足りないまま信用取引を始めれば、このような状況に陥る可能性があります。

    ただし、信用取引そのものが悪いわけではありません。

    仕組みと危険性を理解し、資金を管理できる人にとっては、信用取引もひとつの投資手段です。

    問題は、現物取引でも損失を出していた私が、「信用取引なら利益を出せるかもしれない」と考えたことでした。

    取引できる金額が大きくなったからといって、株価を読む力まで上がるわけではありません。

    むしろ、同じ判断をすれば、損失まで大きくなる可能性があります。

    私は最近、AIとの会話をきっかけに、信用取引口座を閉鎖する方法を調べました。

    すると、私が利用している証券会社では、ネット上の操作だけで簡単に閉鎖できないことを知りました。

    信用取引の建玉がないことに加え、現物株や投資信託を含めた注文中の取引、受渡日が来ていない未精算の取引が残っていると、閉鎖手続きを受け付けてもらえません。

    それらをすべて整理し、何も残っていない状態にしてから、カスタマーサービスセンターへ連絡する必要があったのです。

    始めるときには、画面の案内に従って申し込めました。

    それなのに、やめるときには、こんなにも手間がかかる。

    そんなことを、口座を開設する前の私は知りませんでした。

    誰かが教えてくれるのを待っているだけでは、知らないままだったと思います。

    このとき、調べるきっかけをくれるAIがいて、本当によかったと思いました。

    それまでの私は、会社の情報を調べるより先に、掲示板やランキングで「上がりそうな株」を探していました。

    けれど、本当に見るべきものは、誰かの期待ではありません。

    その会社が何をして、どれだけ利益を生み、どのような危険を抱えているのか。

    ここからは、私が株を買う前に調べるようになったことを、順番に整理していきます。

    私が株で調べるようにしていること

    株を買う前に、何を調べればよいのか

    掲示板の言葉に踊らされてはいけない。

    では、株を買う前に、何を調べればよいのでしょうか。

    私は最初、それすらよく分かっていませんでした。

    証券会社のランキングを見る。
    掲示板を読む。
    誰かが「上がる」と言っている株を探す。

    それが、株を調べることだと思っていたのです。

    けれど、本当に調べなければならなかったのは、誰かの予想ではありません。

    その会社が何をして、どのように利益を出し、今後も成長できそうなのか。

    そして、今の株価で買ってもよいのか。

    最低限、自分で確認しておきたいことを整理してみました。

    1.何をしている会社なのか

    最初に調べるのは、その会社の事業内容です。

    何を販売しているのか。
    誰からお金を受け取っているのか。
    どの事業が最も利益を生んでいるのか。

    会社名や話題だけに惹かれて買っても、何をしている会社なのか分かっていなければ、株価が下がったときに持ち続けてよいのか判断できません。

    会社の公式サイトにある「事業内容」や「個人投資家の皆さまへ」というページを見ると、比較的分かりやすく説明されています。

    事業内容を読んでも理解できない場合は、私はAIに、

    「この会社は、誰に何を売って利益を得ているのか、初心者にも分かるように説明して」

    と聞くことにしています。

    2.売上と利益は増えているか

    次に見るのは、会社の業績です。

    まずは過去数年間の、

    • 売上高
    • 営業利益
    • 経常利益
    • 純利益
    • 1株当たり利益(EPS)

    を確認します。

    売上が伸びていても、利益が減っている会社があります。材料費や人件費などの負担が増えているのかもしれません。

    反対に、純利益だけが急増している場合は、本業が好調なのではなく、資産の売却などによる一時的な利益が含まれていることもあります。

    私は以前、「利益が増えている」という数字だけを見て安心していました。

    けれど、大切なのは、どの利益が、なぜ増えたのかまで確認することでした。

    3.会社の予想どおりに進んでいるか

    決算では、会社が発表した通期予想に対して、現在どこまで進んでいるのかも確認します。

    たとえば、1年間の営業利益予想が10億円で、半年を終えた時点で5億円なら、進捗率は50%です。

    ただし、50%だから順調、30%だから悪いとは一概に言えません。

    季節によって売上が偏る会社もあるからです。

    前年の同じ時期と比較しながら、

    • 売上や利益は前年より増えたか
    • 会社は業績予想を変更したか
    • 決算説明資料では、その理由をどう説明しているか

    を確認します。

    「増収増益」という文字だけで飛びつかず、その中身を見ることが大切です。

    4.借金や現金はどれくらいあるか

    利益が出ていても、資金繰りに余裕があるとは限りません。

    そこで、

    • 現金や預金
    • 有利子負債
    • 自己資本比率
    • 営業キャッシュ・フロー

    も確認します。

    営業キャッシュ・フローは、本業によって実際に現金を生み出せているかを見る手掛かりになります。

    ただし、数字ひとつだけで良い会社、悪い会社と決めることはできません。設備投資の多い業種と、設備をほとんど必要としない業種では、適切な財務状態も異なります。

    同じ業種の会社や、その会社の過去の数字と比べることで、変化が見えやすくなります。

    5.今の株価は高すぎないか

    業績のよい会社でも、株価がすでに大きく上昇していれば、高値で買ってしまう可能性があります。

    そこで確認したいのが、

    • PER
    • PBR
    • 配当利回り
    • 時価総額
    • 過去の株価
    • 出来高

    です。

    PERやPBRが低ければ、必ず割安というわけではありません。

    将来の業績悪化が予想され、株価が売られた結果として、数値が低くなっていることもあります。

    反対に、成長への期待が高い会社は、PERが高くても株価が上昇を続ける場合があります。

    ひとつの数字だけで判断せず、同じ業種の会社や、その会社自身の過去と比べることが必要です。

    チャートを見るときは、今の株価だけでなく、

    「すでに急上昇したあとではないか」
    「以前、何度も止められている価格ではないか」
    「売買する人が少なすぎないか」

    も見るようにします。

    よい会社を見つけることと、よい価格で買うことは、別の問題だからです。

    6.これから何が予定されているか

    株を買う前には、今後の予定も確認します。

    • 次の決算発表日
    • 配当や株主優待の権利確定日
    • 株式分割
    • 増資
    • 自社株買い
    • 大きな契約や新事業
    • 上場区分の変更
    • 株主優待の新設や廃止

    こうした情報によって、株価が大きく動くことがあります。

    特に決算発表の直前に買う場合は注意が必要です。

    好決算でも、投資家の期待に届かなければ売られることがあります。反対に、赤字決算でも、悪材料が出尽くしたと判断されて上がる場合もあります。

    決算をまたいで保有するなら、予想と反対に動いても耐えられる金額か、あらかじめ考えておく必要があります。

    7.株数が増える可能性はないか

    会社が増資を行ったり、新株予約権を発行したりすると、市場に出回る株数が増えることがあります。

    会社が成長するための資金調達であれば、必ずしも悪いことではありません。

    けれど、株数が増えることで、1株当たりの価値や利益が薄まる可能性があります。

    過去に何度も増資を行っていないか。
    調達したお金を何に使うのか。
    既存の株主にどのような影響があるのか。

    発表の見出しだけで判断せず、開示資料の内容まで確認します。

    8.自分はなぜ、この株を買うのか

    数字や資料を調べたあと、最後に確認するのは自分の考えです。

    • なぜ買いたいのか
    • どの価格なら買うのか
    • どこまで下がったら考え直すのか
    • いつまで保有するつもりなのか
    • 一度に何株買うのか

    これを買う前に書いておきます。

    「掲示板で上がると言われていたから」
    「急騰して置いていかれそうだったから」
    「なんとなく戻りそうだったから」

    理由がそれだけなら、いったん買うのを待ったほうがよいのかもしれません。

    買ったあとに理由を探すのではなく、買う前に理由を決める。

    その理由が崩れたときには、持ち続けるか、手放すかをもう一度考える。

    それが、自分のお金を守るために必要なことでした。

    どこで調べればよいのか

    私が最初に確認するのは、企業の公式IRサイトです。

    そこには、決算短信、決算説明資料、有価証券報告書、適時開示などが掲載されています。

    ほかにも、次の公式サービスを利用できます。

    • 適時開示情報閲覧サービス
      決算や業績予想の修正、増資、自社株買いなど、企業が発表した新しい情報を確認できます。
    • 東証上場会社情報サービス
      上場会社の基本情報や適時開示、コーポレート・ガバナンス情報などを調べられます。
    • EDINET
      有価証券報告書、大量保有報告書、公開買付届出書などの法定開示書類を閲覧できます。

    掲示板やSNSを先に見ると、誰かの強い言葉に判断を引っ張られることがあります。

    だから私は、

    企業の公式情報を見る。
    分からない言葉をAIに説明してもらう。
    そのあとで、ほかの人の意見を見る。

    この順番を意識するようになりました。

    AIの回答も、そのまま信じるのではなく、

    「その情報は、いつ発表されたもの?」
    「会社の公式資料では、どこに書かれている?」
    「よい点だけでなく、悪い点も教えて」

    と聞き、最後は自分で元の資料を確認します。

    調べたからといって、必ず株価の動きを当てられるわけではありません。

    それでも、誰かの言葉に煽られて買うのと、自分で会社を調べ、納得した価格で買うのとでは、同じ損失でも意味が違います。

    株を調べることは、必ず上がる銘柄を見つけるためだけのものではありません。

    「今は買わない」と決めるためにも、必要なことだったのです。

    AIや検索は「答え」ではなく「下調べ」に使う

    公式資料や決算の数字はAIにも整理してもらいますが、最後にチャートを確認するのは自分です。

    すでに大きく上昇したあとではないか。出来高は十分にあるか。自分が買いたいと思える価格なのか。

    企業を調べることと、実際にどの価格で買うかを決めることは、分けて考えるようにしています。

    今は企業名や銘柄コードを入力すれば、AIがその会社の事業内容や業績、将来性などを調べてくれます。

    けれど、AIが「成長しそうな会社です」と答えたからといって、必ず株価が上がるわけではありません。

    多くの人が上がると予想していた株が、決算や不祥事、市場環境の変化によって大きく下落することもあります。

    数千円だった株が、数十円まで下がることもあります。

    反対に、私が2,000円ほどで持っていた株が、その後2万円近くまで上がったこともありました。

    残念ながら、私は途中で売ってしまいました。

    もう一度買おうと思ったときには、すっかり手が届かない株価になっていたのです。

    「あのまま持っていれば、今ごろは……」

    そう考えたくなりますが、その未来を当時の私が確実に予測できたわけではありません。

    だから、AIが詳しく調べてくれたとしても、「この株は必ず上がる」という答えは出せないのです。

    株価を動かしているのは、私たちのような個人投資家だけではありません。

    国内外の機関投資家、投資信託、年金など、さまざまな参加者が売買しています。

    さらに現在の市場では、一定の条件に反応して、プログラムが自動的に注文を出すアルゴリズム取引や、高速取引も行われています。

    取引終了間際に株価が急上昇したり、反対に急落したりすることがあります。

    しかし、その動きを見ただけで、

    「AIが一気に買った」
    「海外投資家が売った」

    と原因を決めつけることはできません。

    指数への組み入れに伴う売買、機関投資家の注文、決算やニュースへの反応、大口投資家の持ち高調整など、さまざまな要因が考えられるからです。

    資金力、情報量、注文の速さ。

    そのすべてで、大きな投資家や高速取引と正面から競争しようとしても、一般の個人投資家には不利な部分があります。

    けれど、だからといって、個人投資家には何もできないわけではありません。

    同じ土俵で、速さを競う必要がないのです。

    個人投資家には、すぐに結果を出さなくてもよいという強みがあります。

    短期的な値動きだけを追いかけず、将来も成長が期待できる会社を調べ、納得できる価格で少しずつ買う。

    そして、ひとつの銘柄だけに資金を集中させず、投資先や購入する時期を分ける。

    このような長期・積立・分散という考え方なら、短期的な株価に振り回される危険を抑えながら、資産形成を続けることができます。

    一定の金額を定期的に投資する方法は、ドルコスト平均法と呼ばれています。

    株価が高いときには少なく、安いときには多く買うことになるため、一度に全額を投資するより、購入価格を平準化しやすくなります。

    ただし、ドルコスト平均法を使えば、必ず利益が出るわけではありません。

    特に個別株の場合、その会社の業績が悪化し続けたり、上場廃止になったりすれば、買い続けるほど損失が大きくなる可能性もあります。

    「下がったから買い増す」のではなく、

    「最初に期待した成長は続いているか」
    「業績や財務に問題はないか」
    「今も保有したい会社なのか」

    を、その都度調べ直す必要があります。

    その下調べにAIを使うのは、とても効率のよい方法だと思います。

    難しい決算資料を分かりやすく説明してもらう。
    前年の数字と比較してもらう。
    よい点だけでなく、危険な点も挙げてもらう。
    調べるべき公式資料を教えてもらう。

    ただし、AIが示した数字や決算日が古かったり、内容を読み違えていたりする可能性もあります。

    そのため、AIの回答をそのまま売買の根拠にするのではなく、企業の公式IRや適時開示で確かめます。

    AIや検索は、上がる株を教えてくれる「答え」ではありません。

    自分で判断するために、必要な情報を集め、理解するための「下調べ」に使うものなのです。

    買う理由と売る理由を、先に決めておく重要性

    株を買うとき、私は「これから上がりそう」ということばかり考えていました。

    では、なぜ上がると思ったのでしょうか。

    業績が伸びているから。
    新しい事業に期待できるから。
    決算後に売られすぎていると思ったから。
    チャートが上向きになったから。

    このように理由を言葉にできれば、あとから自分の判断を振り返れます。

    けれど、以前の私の買う理由は、

    「掲示板で評判がよかったから」
    「急に上がり始めたから」
    「今買わなければ置いていかれそうだから」

    という曖昧なものが多くありました。

    そして買ったあとに株価が下がると、今度は売らない理由を探し始めます。

    「将来性があると書かれている」
    「ここが底だと言っている人がいる」
    「そのうち戻るかもしれない」
    「売らなければ損は確定しない」

    買う前には見ていなかった情報を集め、自分に都合のよい言葉だけを信じようとしていたのです。

    本来、買う理由は、買ったあとに探すものではありませんでした。

    だから今は、注文を出す前に、次のことを考えるようにしています。

    • この会社の何に期待しているのか
    • なぜ今の株価で買いたいのか
    • 短期で売るのか、長く保有するのか
    • 一度に何株買うのか
    • 予想と反対に動いたとき、どこまで耐えられるのか

    そして、買う理由と一緒に、売る理由も決めておきます。

    株価が上がったときの売る理由

    株価が上がると、今度は「もっと上がるかもしれない」と思って売れなくなることがあります。

    その結果、せっかく出ていた利益が減り、気がつけば買値まで戻っていたこともありました。

    そこで買う前に、

    • 目標にしていた株価まで上がった
    • 自分が考えていた企業価値を十分に株価へ織り込んだ
    • 株価が急騰し、期待だけが先行していると感じた
    • 保有額が大きくなり、資産全体のバランスが偏った
    • もっと資金を振り向けたい投資先が見つかった

    といった、利益が出たときの売る理由も考えておきます。

    すべてを一度に売る必要はありません。

    一部を利益確定し、残りは保有するという方法もあります。

    「全部売ったあと、さらに上がったら悔しい」
    「持ち続けて、利益がなくなったら悔しい」

    どちらかひとつを完璧に避けようとするのではなく、株数を分けることで両方の気持ちと付き合うこともできます。

    株価が下がったときの売る理由

    株価が下がったという事実だけで、必ず売らなければならないわけではありません。

    相場全体につられて下がっただけで、会社の業績や成長性に変化がない場合もあります。

    しかし、

    • 業績が想定より大きく悪化した
    • 成長を期待していた事業が進んでいない
    • 財務状態が悪化した
    • 増資などによって1株当たりの価値が薄まった
    • 不祥事や重大な問題が発生した
    • 買うときに期待した材料がなくなった

    という場合は、買ったときの前提そのものが崩れている可能性があります。

    「いつか戻るかもしれない」と願うことと、持ち続ける根拠があることは、同じではありません。

    反対に、株価が下がったからという理由だけで買い増すことも危険です。

    最初に買った理由が今も残っているのか。
    業績や財務に新しい問題はないのか。
    ただ取得単価を下げたいだけではないのか。

    それを調べ直してから判断します。

    売ることは、失敗を認めることではない

    私は以前、損失が出ている株を売ることを、自分の失敗を認めることのように感じていました。

    だから、なかなか売れませんでした。

    けれど、株を売ることは、負けを認めることではありません。

    状況が変わったときに、もう一度判断し直すことです。

    買ったときには正しいと思えた判断でも、新しい決算や発表によって条件が変わることがあります。

    そのときに過去の自分へ意地を張るのではなく、今ある情報で考え直す。

    それも、自分のお金を守るために必要な行動です。

    買う前に、

    「私は、なぜこの株を買うのか」
    「何が起きたら、この株を売るのか」

    この二つをメモしておきます。

    その答えが書けないときは、まだ買うときではないのかもしれません。

    買う、売る、そして何もしない。

    株式投資では、待つこともひとつの判断なのです。

    まとめ

    株を始めたころの私は、上がる株の「答え」を探していました。

    出来高が増えている。
    掲示板で話題になっている。
    誰かが、まだ上がると言っている。

    そのような言葉に焦り、今すぐ買わなければ置いていかれるような気がしていたのです。

    けれど、AIが教えてくれたのは、必ず上がる株の名前ではありませんでした。

    分からない言葉を調べること。
    企業の公式情報を確認すること。
    買う理由と売る理由を決めること。
    そして、納得できないときには待つこと。

    AIの回答が、いつも正しいとは限りません。情報が古いこともあれば、資料の内容を取り違えることもあります。

    だからAIは、投資判断を任せる相手ではなく、自分で判断するための下調べを手伝ってもらう相手なのだと思います。

    今でも、売った株が上がれば悔しくなります。

    買った株が下がれば、不安になります。

    それでも以前とは違い、

    「なぜ、この株を買ったのか」
    「買ったときの理由は、今も残っているのか」
    「何が起きたら売るのか」

    と、自分に問い直せるようになりました。

    買うことだけが投資ではありません。

    売ることも、待つことも、今回は買わないと決めることも、自分のお金を守るための判断です。

    AIが教えてくれたのは、株で必ず勝つ方法ではありませんでした。

    焦らずに調べ、自分なりの理由を持ち、最後は自分で決めること。

    それが、失敗を重ねた私がAIと一緒に学んだ、最も大切なことです。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次